Dギャラリーアーカイブ14


D-GALLERYアーカイブ編集者/牧村

ƒ^ƒCƒgƒ‹_ds

●第3回/失敗しても挑戦し続けることが大事

牧村/
ところでそういった作家さんとは仕事以外で交流とかありましたか?
前/
交流じゃないけど、常に作家さんとは密なやりとりをしていました。
制作した作品に対するアドバイスなどいろいろと意見を言っていましたね。
作品全部を掲載していた訳ではなく、かなりの数ボツにしていました。
なので人によっては「うっとおしいなあー」
と思っていた作家さんも多々いたでしょうね(笑)
牧村/
あっ! 知っていますよ。以前にお話をお伺いしたMACさんがそうじゃないですか?
彼は以前に前さんと喧嘩したとお話しされていましたよ。(笑)
前/
はははっははは・・・そうだったかな? よく覚えていません。
たぶんそうかもしれませんね(笑)
牧村/
「Dギャラリー1」以降「D2・D3」と続いていきますが、どこまでいけるのか?
どんな感じだったのか、教えて頂けますか?
前/
最初の成功は大きかったですね。でもねこのまま永遠にいけるとは思ってはいませんでした。
D4・D5ぐらいで終わりかな、と思っていましたね。なぜかというと、
カタログを見て他社がまねて作り出しましたから。
そうなると同じようなカタログが溢れてきて飽和状態に。
それとこの頃になると世の中の景気が下がってきましたね。
企業の広告費も抑えられるようになってきました。こういった状況が重なってね、
そろそろ終わりかなと思うようになりましたね。
まあ世の中の流れというか…そんな感じですね。
牧村/
「Dギャラリーシリーズ」で良かったこと、悪かったことなどあれば教えてください。
前/
そうね、とにかくビジネスとして面白かったですね。
通常の制作の仕事では味わえない醍醐味がありました。
牧村/
今だから言えるエピソードとかあれば教えてください。
前/
「Dギャラリーシリーズ」は非常にたくさんの作品を掲載していました。
それをひとつ一つチェックしていくのはとても大変な作業でね、
たまに表記のミスとかがありましたね。カタログが出来てからミスが見つかるとか。
例を挙げると、確か野林さんの作品だったと思いますが、ちょうど1999年に
発刊されたカタログで「21th」という表記をした作品がありました。
これね実際は「21st」じゃないといけないのですよ。他社の方から指摘されましたね。
でももうどうすることもできなかったですね。
これは一例ですが他にもいろいろな事がありました。
でもおおむね良い事の方が多かったですね。

「21th」で表記された作品                    「21st」で表記された作品

牧村/
そうですか。
では最後に「Dギャラリーシリーズ」は前さんにとって何だったと思われますか?
前/
ズバリ!ビジネスですね。
会社として、安定した収益を確保したかった。
これしかないですよ。私は皆さんに話してはいませんが、
本当にいろいろな事を思いついてはやってきました。
でも正直、すべてが成功したわけではありません。
例えば、ビデオ制作をやろうと思い、プロ使用の機材一式を購入して専属の
スタッフも採用してはじめた事がありました。でも1~2回仕事としてやっただけで、
全くうまくいかなかったです。結構お金も掛かりましたが、まったくダメでした。
そんな感じでうまくいかない事の方が多いのですよ。一応、メインクライアントの仕事が
順調でそちらでの収益があるのでできたのですが、
ほんとうに大小さまざまなことをやりましたね(笑)
いろいろな事をやるので同業の方から「オフサイドさんは一体どういう会社ですか?」
なんて言われたことありました。
あっそうそう、このビデオ制作もイマージュの事業で映像のレンタルとしても
自社のコンテンツを作りたかったですが、残念ながら無理でした。(笑)
牧村/
長時間に渡り、お話をして頂きほんとうにありがとうございました。
とても貴重なお話で初めて聞く事が沢山ありました。
ところで前さんは現在何をされていらっしゃるのでしょうか?
前/
今はリタイアして年金生活者ですよ。家で一人暮らしです。
修行僧みたいな日々を送っています。恥の多い人生ですよ。(笑)
牧村/
えっ?そうですか。そんなことないですよ。凄いですよ。
ちゃんとオフサイドも設立されて「Dギャラリーシリーズ」も成功に導かれたのですから。
私なんかね何もやってないですから。もっと挑戦しないといけないですね。
でも自信がないです。(涙)
前/
いやいや、そんな事ないと思うよ。
先に話した通りほんとうにいろいろ失敗をしてきました。その失敗も次に繋がるための
ものと考えて、挑戦を続けること。常に視点を変えていろいろ考えること。とにかく考え
続けること。継続すること。忍耐強く、辛抱して、謙虚に感謝して生活していくこと。
そうしているとあるとき必ずヒラメキがやってきます。
そのヒラメキを大切にして温めること。そしてチャンスが来たら行動に移すこと。
うまく行かなくてもまた次を考える。この連続です。
生きていれば何かできるので、健康であることですね。(笑)
なにか説教くさい話になりましたが、まあそんなことです。(笑)
牧村/
ありがとうございます。長時間の取材にご協力いただき心より御礼を申し上げます。

現在の前さんのお顔を載せようとお願いしましたが、NGとのことでしたので過去の写真を少し

●編集後記

延べ、4時間に渡るインタビューでした。昨年の暮れ12月28日に正月休みで誰もいないオフサイドに駆けつけて頂きました。最近の前さんの
マイブームが「乃木坂46」だそうです。コレをここに紹介して良いのか?少し迷いましたがとても熱く語られたのでたぶん大丈夫でしょう。(笑)
たまたま「乃木坂46」のドキュメント映画を見てからファンになられたそうです。彼女達の成長過程がわかるもので感情移入しやすいとか。
まあ秋元康氏の戦略がじつに素晴らしいのだと思いますが、こういった趣味とかがあるのは良いですね。オペラも大好きだと以前にお聞きした
ことがありましたがすごく幅広い趣向ですね。若者年寄りの垣根をこえた思考があるから若々しい(考えがね)のだと思いました。
また機会があれば他の話もいろいろ聞いてみたいですね。

公開日/2017年02月03日



関連記事