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D-GALLERYアーカイブ編集者/牧村

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デジタルイラストカタログ「Dギャラリーシリーズ」誕生について

皆さんはご存知でしょうか?以前オフサイドにイマージュというレンタル写真の貸出しをする部門があったことを?現在では、有名な所で株式会社 アマナイメージズさんなどがありますが、それと同じ仕事をしていました。90年代終わり頃、当時イマージュは他のレンタル写真会社と契約を結んで代理で写真の貸出しをしていましたが、それでは利益も低いし顧客が求めるニーズにあったものを提供できない。そんなジレンマを抱えていました。

当時は3DCGと呼ばれる3次元グラフィックスが、Macなどのパーソナルコンピュータでも作れるようになってきた黎明期で、広告媒体においてもそれ自体がキャッチとなりうる時代でした。そんな折、イマージュと提携していたレンタル写真会社が、新しく出すカタログに3DCGで作られたイラストを沢山載せようと企画していました。もちろん3DCGはおろかデジタルでイラスト制作をしている人自体、まだまだ少ない頃でした。

当時イマージュを仕切っていたM専務の発案でイマージュでもデジタル作品を制作・提供をしようという事になり専属チームを設ける事になりました。それがワンダーキューブ(WC)です。当初3名。PCスキルはあるものの異業種からの人材ばかりで何もかも手探りの状態でスタートしました。まずは先にあげた提携会社が発行するカタログへ作品を提供。社内のイラストレータが描くラフスケッチを元に3Dイラストを仕上げたり、粘土クラフトで作られた人形に3Dのオブジェクトを合成したりと当時としては目新しいイメージを制作していきました。

発行されたカタログの評判も上々。レンタル写真のカタログに3DCGを含むデジタル作品が多用される先駆けの1つになったといっても過言ではないかと思います。もとより提携会社への作品提供だけではなく、自社カタログの発行という目論見があった上でのWCの立上げでした。しかし上記カタログの成功からM専務は業界初ともいえる、とんでもない企画を公言したのです。「オールデジタル作品のカタログを発行する」と・・・・

M専務の叱咤激励のもと、WCをはじめ関係スタッフがまずはどのようなビジュアルなら借りていただけるのか?アイデアを出していきました。その企画を進めていたころ衝撃的な事件が起こります。いわゆるデザイン業界を揺るがすデザインのデジタル化です。これは先にも紹介したMacの性能が格段に向上し、しかも価格もかなり安く購入できるようになりました。これがあったからこそ、3DCG作品カタログが実現したのです。

それから、外部スタッフということでフリーのイラストレーターの作家の方々やデザイナーの方々、カメラマンなど様々な方々にご協力を頂き制作が進みました。一口にレンタル写真のカタログといってもそこに掲載される作品の数は恐ろしく多く当初の3DCG作品だけではとてもカタログとして薄っぺらな物なってしまう!困った!!

ということで3DCGではないがデジタルなバックパターンも一緒に載せてはどうか?これもM専務の独断で話が進み社内のデザイナーはもちろん外部の作家さんにもご協力いただき、制作することになりました。

様々な方々のご協力のおかげでカタログは完成して世に出ました。そしてこれが大ヒットするのですが、「Dギャラリーシリーズ」も第1弾から第6弾(第6弾はCD_R・webのみ紙カタログは無し)まで発刊されました。他にも「人物図鑑」「歳時記」や「Aギャラリー」「Pギャラリー」など様々なカタログが発刊されました。

しかし時代と共にフリー素材が世に出回りレンタル写真の価値も下がりと様々な要因が重なり発刊から約15年で終了となりました。いま思うと栄枯盛衰です。イマージュの業務は2011年をもって終了しています。時代とともに誕生して需要とともに消滅する。波瀾万丈なこのカタログ「Dギャラリーシリーズ」はそんな経緯で誕生しました。

 

公開日/2015年12月23日



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