Dギャラリーアーカイブ10


D-GALLERYアーカイブ編集者/牧村

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●第5回/Dギャラリーと料理は似ている?

牧村/
話を前に戻しますが、初期に作られた作品がその後の「Dギャラリーシリーズ」での作品に
どのように影響したのか?を教えてください。
MAC/
「Dギャラリー1」で制作して売れた作品のテイストを守って目新しいものをつくる。
これを繰り返していったのです。でここからは少し企業秘密ですが、
実は「Dギャラリー2」は「Dギャラリー1」がベースになっています。
どういう事かというと、D1で作った作品がありますよね、
それを特殊効果かけて色変えた、別のパーツ加えて・・・。
とこんな感じで加工します。するとD1より複雑な作品が出来上がります。
それをD2の作品として使う。という事です。
D2のものはD3に、D3はD4にとどんどん複雑なパターンが出来上がっていくのです。
料理でも初めにスープつくって、残ったらスープに野菜を入れてポトフにして、
余ったらカレー粉いれてカレーにしてという具合に違う料理にして食べますよね。
でいろいろな材料が煮込まれて一からつくるより美味しくなります。
それと考え方は同じです。そういう事ができるのもこの仕事ならではかな?と思います。
なので「Dギャラリーシリーズ」を順番に見比べてみるとそれがよくわかりますよ(笑)

牧村/
そんなつくりかたをされていたのですね。はじめて聞きました、驚きです。
MAC/
で、これも今思うとですが、初期から参加させていただいたおかげで
この方式での制作が可能でした。
途中から参加された作家さんは一から作らないといけませんが
私の場合は前回つくった作品のアドバンテージがあります。
この差は大きいですね。あとは制作していく過程で覚えた技術なども大きいですね。
牧村/
つまり経験値がものをいうということですかね。
とは言うもののやはりアイデア的な発想などもあるように思いますが。
そこ辺はどのようにお考えですか?
MAC/
アイデアは天から降りてくるのは待つ・・・。なんていうとカッコいいですが(笑)
そんなことは全くないです。なにも降りてきませんし降ってもきません(汗)
現実はそんなものですよ。なのでいろいろなものを見ることにつきますね。
雑誌やポスター、映画やテレビなどちまたにあるものを見て感じて考える。コレです。
見ているとフッと浮かぶことがあります。これがベースになってさらによく見ます。
ある種の想像力を使います。私の場合は妄想力といった方が良いかとおもいますが(笑)

牧村/
MACさんは妄想力がすごいと・・・。
MAC/
ええ、その通りです。私は妄想することが好きでね。勝手に自分で妄想するのですよ。
先ほどいった見ているとフッと浮かぶことがあると。
このフッと浮かぶのと同時に勝手に無いものを加えてビジュアル化します。
あくまでも頭の中でのお話ですが。
それでイメージを想像してこんなパターンいいなあ~とか、
ここはこんなレイアウトの方がバランスいいぞ。とか思うのです。
思うだけでこの時は絵にはしません。ただ考えて置くだけです。
ここが大事なポイントです。

牧村/
何が大事なのでしょうか?
MAC/
むかし読んだ本でジェームス・W・ヤングが書いた
「アイデアの作り方」という本があります。
この中で「人はどのようにしてアイデアを手に入れることができるのか」
という疑問に2つの原理で答えています。
1つ目は「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
そしてもう1つは、
「新しい組み合わせを作り出す才能は事物の関連性を見つけ出す才能に依存する」
ということです。当たり前のように感じますが原則なのでしょうがないですね(笑)
でヤングはこう結論づけます。
アイデアは「材料収集」→「材料の消化」→「孵(ふ)化」→「誕生」→「検証と発展」
という過程で作られる、と。
この中では「孵化」の部分が特徴的で、あれこれと情報を加工して思考を巡らせた後で、
問題を一旦放り出してしまう。そしてしばらく放置する、と。
そしてふとした瞬間に、よいアイデアが自然にやってくると言っています。
これと、私が妄想して考えたことを置いておくことが同じなのかどうかはわかりませんが、
いままでそうやって作って来てきました。でうまく出来て来た事も事実です。
なぜそうなるのか?どうして出来るのか?
未だに明確な答えは無いですが事実として出来ていた。ということですね。

牧村/
そうですか、かなり確信に近い部分のお話のように思いますね。
初めにお伺いした話でMACさんの作品がよく売れた話でなぜ売れるのかわからない
とおっしゃっていましたが、
その部分の答えがこの辺の制作過程にあるように思われますね。
いやいやとても参考になるお話をありがとうございます。
今回もお時間が来たようなのでこの辺にしたいと思います。
さて次回で最後となりますがまだまだいろいろお話をお聞きしたいとおもいます。

公開日/2016年06月23日



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